PET検査の安全性

PET検査の安全性で一番懸念されるのが、FDGと呼ばれる放射性同位体による放射線被爆です。PET検査を受ける場合、糖と似た性質をもつFDGを静脈に注射し、FDGが選択的に集中する画像を見る事で診断を行います。これは、糖を多く吸収するガン細胞にFDGが集まる性質を利用した検査方法であるためです。そのため、放射線被爆は必ず受ける危険因子ですが、この被ばく量は胃バリュウム検査を行う際に使われるX線レントゲン装置から受ける被ばく量の半分程度でしかありません。つまり、バリュウム検査よりも被ばくに関しては安全な検査です。またCT検査ではX線撮影以上の被ばくが起こりますから、CTよりも更に安全な検査ということになります。
そのほかの、危険性はFDGによる被ばく以外の化学的な副作用が出る危険性です。FDGは化学的には糖と同じような性質をもっており、体内に入っても大きな副作用がでるような事はありません。しかし、まれにですが気分が悪くなる、吐き気を感じる、血圧が低くなる、発熱するなどの副作用が出る事が報告されています。これらの副作用は1%程度であるため、あまり神経質になる必要はありません。このようにPET検査の安全性については問題となる事はありませんが、放射性物質を使用していることから、妊婦や幼児に対しては注意する必要があります。基本的には妊婦の場合にはPET検査を受ける事はできません。更に授乳中も母乳にFDGが移行してしまうために、授乳中は検査を受ける事はできません。

PET検査による放射線被曝とは?

PET検査ではFDGと呼ばれる放射性同位体を体内に注入します。FDGは糖と構造が似ているために、糖を取り込みやすいガン細胞に選択的に取り込まれるという性質を利用し、糖が集中的に集まっている様子をPET装置で画像として観察し検査を行います。そのため、FDGから発生する放射線による放射線被曝を受ける事になります。しかし、その放射線被曝量は胃バリュウムX線検査の1/2程度でしかなく、また、人間が自然界から受けている一年間の被ばく量とほぼ同等程度です。つまり、胃バリュウムX線検査を受けるよりもPET検査は放射線被曝に対しては安全な検査であると言えます。
しかし、妊娠中などの場合には、注意が必要です。X線による検査と同様、胎児に対する影響を極力減らすため妊娠中はPET検査を受ける事はできません。また、母乳にFDGが移行してしまうため、授乳中もPET検査を受ける事はできません。また、PET検査を受けた後に、妊娠中の女性に近づくことも極力さけるべきです。ただし、FDGから発生している放射線は半減期が数時間のため、24時間で殆ど放射線を発生することは無くなります。つまり、このような注意は24時間を過ぎてしまえば気にする必要はありません。ただ、24時間以内の場合は、尿にFDGが放射性物質として排出されてしまうため、尿が手についてしまった場合などは、よく手を洗い、放射性物質を洗い流しておくことが必要です。

PET検査に副作用はあるの?

PET検査後に副作用が出る事は殆どありません。まれにですが、PET検査の検査薬FDGによる副作用が報告されています。しかし、FDGは化学的には糖に非常によく似た構造をしていますので、糖を静脈に注射した場合に起こる副作用と考えても差し支えありません。このような症状としては、吐き気、気分が悪くなる、血圧が下がる、発熱などがありますが、どれも1%程度の確率でしかありません。重篤な症状になるという事はほぼないので、安心して受けられる検査です。
ただ、FDGは放射性同位体ですから、放射線被爆を必ず受ける検査です。その被ばく量はバリュウムを使った胃がん検診で受けるX線の被ばく量よりも1/2程度と半分の量で済むため、ほとんど問題となる被ばく量ではありませんが、妊娠中や授乳をしている場合には被ばくのリスクをなくすると言う意味から、PET検査を受ける事はできません。また、PET検査を受けた場合、24時間は放射線が体内で発生している事になるために、このような妊娠中の女性や乳幼児のそばに近づくことも控えるべきです。FDGの半減期は数時間ですから、24時間経ってしまえばほぼ問題はありません。また、FDGは尿からも排出されていきます。排尿中、手に尿がついてしまった場合には、必ず流水で手を洗い、放射性物質であるFDGを洗い流してしまう必要があります。これも、24時間以上経った場合には、神経質になる必要はありません。